★STARBURSTAR★

Natural Timeless Space

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

生死

「ランドスケープデザインは、生と死のシークエンスをつくれ」Skogskyrkogarden@Stockholm, Sweden
1940年に完成した100ヘクタールの森の墓地。現在およそ8500の墓石が立ち、30ヘクタールは遺灰を森に撒く匿名墓地となっている。この匿名墓地にはおよそ2500人が眠る。北欧の自然環境を最大限に生かしたランドスケープデザイン。北欧だからできる光、樹木の扱い方。だから、日本人の僕も、北欧の自然環境、文化を理解し、デザインに共感できる。ゆっくり歩きながら、身近な人の死に直面し、自身の生に向かいあう場所。歩いていくシークエンスにそって、六大の<識>に触れる物語を展開したい。<死とはなにか><生とはなにか>、人間の永遠のテーマ。

S1.jpg
エントランス。両サイドは、石の壁に挟まれ、80m程の直線で閉じた空間。まっすぐ、向こう側の明るい先には、十字架のシンボルが見える。ゆるい斜面を上がり歩くにしたがって、段々と視界が明るくなる。

S2.jpg
エントランスの直線を抜けると、視界がぱっと開ける。足元の石畳に導かれながら歩き進むと、十字架がすっと、少しだけ、右手にずれる。それにしたがって、視点を右手にパンすると。。。

S3.jpg

さきほどまでと対照的な曲面の穏やかでオープンな風景に出会う。開放感に浸るコントラストのアプローチの演出。色彩もグレーから、一気にグリーンに反転する。
S2.jpg

S4.jpg
十字架を越えるまで、穏やかな上り斜面。だから、上りきったところに鏡池の存在は、創造もつかない。静謐な水盤は、ぐるりと周囲の世界を映す。小さな水盤の周りを歩いて、この反転したランドスケープを楽しみたくなる。睡蓮の池に、聖なる十字架、背後の自然の森、穏やかな丘、森の火葬場、そして、大きな開放的な青空が映り込む。

S5.jpg
建築の庇下から、今まで、歩いてきたランドスケープを振り返る。ここまで、200m弱。休む空間に、ちょうど良い建築配置。この建築は、建築家グンナー・アスプルンドがイタリア旅行で見た遺跡建築からインスピレーションを多分に得ている。

S6.jpg
自然の森の中に入って、道なりに歩いていくと、小さな左手に小さなゲート。メインの道なりから、すっと脇にはいっていくための小さなしぐさ。ゲートは、幅、高さは、小さいが、奥行きが少し長く、大切なものが先にあることを予感させる。

S7.jpg
左に折れて、ゲートをくぐって、北欧ならではの樹幹の幅の狭い道。50m先には、小さな建物が見える。すうぅっと背の高い樹木。足元は、葉が少なく、透過性の高い明るい森。

S8.jpg
アスプルンドの設計よる森の礼拝堂。この地方の伝統スタイルとギリシア、イタリアの歴史建築のスタイルが融合し、金物などは、工芸品のようなディティールのつくりこみ。不思議な建物だが、背の高い自然の森の中にある建築の佇まいは、とても落ち着いていて良いなぁ。

S10.jpg
中に入ると、ドームに天窓!?外観からは、予想がつかない。おもしろい発想だなぁ。内部は、こじんまり。20人程度が静かに集うのが、ちょうど良い。薄暗い空間でしばらく、死についてのお話があるのだろう。。。

S11.jpg
建物をでたところ。ぱっと、森の中の明るいオープンなポケットスペース。先ほどの重い雰囲気を吹き飛んでしまうように、樹木の光と影が降り注ぐ。ここは、太陽高度が低い。樹木は、スカスカで背が高い。南に向かって、歩いていく。こんな樹木の光と影のシャワーを浴びることができるのは、北欧ならでは!気持ちが良い!光と方位と樹木を計算して、シークエンスをつくっていく。

S12.jpg
自然の森の中に墓地がある。墓地の一つ一つは、背が低い。だから、向こう側まで、透けて見える。北欧の透明感は、徹底している。人工物と自然の風景のバランスがとても良い。墓地が主張しすぎず、土地に馴染んでいる。「人は死んだら森に帰る」と言い伝えられているスウェーデン人の心を表現した墓地であることがすっと、腑に落ちる。

13.jpg
森の墓地の端にある復活の教会。建築家レヴェレンツの設計。

14.jpg
森の教会とは、全く違う空間。ちょうど、折り返し地点。

15.jpg
ここから、1kmまっすぐ、歩く。はじめは、森が密度が深く、だんだんと。。。

16.jpg
南を背後に北に向かって、真っ直ぐ歩く。身近な人の死がある今の自分の環境を自分の影を見ながら、ゆっくり真っ直ぐ歩きながら、考える時間。気がつけば、だんだんと、森の密度が低くなって明るくなっていく。それにしたがって、気持ちも明るく落ち着いていく。。。

17.jpg
真っ直ぐの道を抜けると、、、先ほどのオープンで明るく開放的な丘にでる。光を前進に浴びながら、ゆっくり、真っ直ぐ、上昇する。。。

18.jpg
丘の頂上には、赤い花が出迎えてくれ、気持ちが明るく彩づく。

19.jpg
祭祀空間を担う丘は、周囲のランドスケープの要素によって守られている。

20.jpg
丘の裾の地面のランドスケープデザインは、石と芝が地形に合わせて、ソフトにミックス。

22.jpg
エントランスのすぐ脇の裏には建築家グンナー・アスプルンドの墓がひっそりとある。
礼拝堂へ向かう門には“遺された者”の言葉として「Hodie tibi, cras mihi」(今日はあなた、明日は私)と刻まれている。そして、森の墓地のエントランスには「Hodie mihi, cras tibi」(今日は私、明日はあなた)と“遺された者”の言葉と対をなす“逝く者”の言葉が刻まれている。

テーマ:海外旅行 - ジャンル:旅行

  1. 2009/10/16(金) 11:59:51|
  2. Natural Timeless_Travel (旅)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<宙博2009 | ホーム | 瞬光>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://starburstar.blog35.fc2.com/tb.php/35-cdd1e440
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

STARBURSTAR

Author:STARBURSTAR
hamada@starburstar.com

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
Bicycle (自転車) (43)
Natural Timeless_Travel (旅) (70)
Book (本) (2)
Architecture (建築) (33)
Music (音楽) (15)
Diary (日記) (38)
Art (アート) (13)
Word (語) (7)
Declaration (宣言) (16)
Profile (プロフィール) (2)
Photo (写真) (1)
Fashion(ファッション) (1)
inspirations (7)

FC2カウンター

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。